「はぁ…」


溜息しか出ない。


この詰まらない生活,気を使う大人達,好きになれない空気。


数え上げたらきりのない物事に対して…。



「つゆりちゃん体温計った?」


毎朝決まった台詞を言う看護士。


私…五條つゆりは何も言わずに体温計だけ看護士に渡しベットに潜り込んだ。


次の言葉を聞くのが憂鬱だったからだ。