「早く行くぞ。 
 家どこだ。」

どうしようかとオロオロしていたら

「帰りたくないのか?」

図星だった。
それが晴哉さんにバレた。

「だったら、倉庫に来るか?」

「えっ、でも晴哉さんに悪いです。」

「気にするな。」

気になるよー!
そもそも倉庫ってどこー?

「でも、いきなり行くのも」

「大丈夫だ。
 それと秀斗だ。」

「ヘ?」

やばっ!マヌケな声でた!

「晴哉さんじゃなくて秀斗って呼べ」

「えっでも」

だって絶対晴哉さん20歳超えてるでしょ。
呼び捨てとかレベル高っ!

「はぁ、俺は高1だ。」

「えっ。見えない!
 って声にでてた?」

大人っぽすぎるでしょ!

「ダダ漏れだよ!
 あと、老けてて悪かったな!」

「いや、そうじゃなくて
 大人っぽいなと思ったの!」

「まぁいい。早く行くぞ!」

「分かったよ。秀斗!」

人なんて信用出来ないと思ってたけど
秀斗は大丈夫な気がした。

だから名前で呼んでみた。