「ゃやべ!逃げるぞ!」

なぜか男の人は逃げてった。


「大丈夫か。」

この男の人はどこか不思議だった。

その時、月明かりで男の人の顔がハッキリと見えた。


金髪の整った髪
高い鼻
切れ長のパッチリとした目
その顔は何か惹きつけるものがあった

「おい。大丈夫なのか。」

「あ、はい。大丈夫です。
 ありがとうございました。」

「お前名前は」

人に聞くときは自分から名乗れよ!

でも、さっき逃げてった男たちのことを考えると、答えなければヤバい気がした。

「雨宮恋です。」

だから答えた。

「ふーん。俺は晴哉秀斗だ。」

彼はただそう言った。