「はなして!!」

「いいじゃ~ん!!
 楽しいことしようよ~。」

そのまま路地裏まで来てしまった。

その間いろんな人が見てたけど、見て見ぬ振り。


やっぱり人なんか信じられない。

もう諦めかけてた。





でも、あなただけは助けてくれた。


「何をやってる。」

静かな路地裏にその声は驚くほど、響いた。


「あ゙ぁ゙、誰だよ。
 邪魔してんじゃねーよ。」

そう言った瞬間、私を掴んでいた手が離れた。

「おい、やべぇよ!
 雨翔の総長雨悪魔(アメアクマ)だ!」