「よいちょっ…よいちょっ
あい、どーじょ」
美桜は、今度は、
秘書の笹野にお茶を差し出した。
「あ、ありがとう…」
笹野は、戸惑いながらもそのお茶を受け取る。
だが美桜は、目をキラキラさせながら
笹野を見つめていた。
「えっ?えっと…」
戸惑いながら美桜の頭を撫でた。
そうすると
「どういたちまちて」
ニコッと微笑むとくるりと向きを変えて
私の所に駆け寄ってきた。
「ママ。美桜おてちゅだい出来たよ~」
褒めて、褒めてとせがんでくる。
「美桜。きちんとお手伝いが出来て
偉いわねぇ~ママ助かっちゃうわ」
ニコッと微笑みながら頭を撫でてあげた。
「キャアッ♪」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる。
(あらあら。そんなに喜んで可愛いわねぇ~)
フフって笑いながら見ると
アイツは、ジッと私達を見つめていた。



