「あぁ、一緒だ。だから怖がるな。
俺が絶対に溺れないように守ってやるから。
これは、約束だ」
コツンとおでこをくっつける。
「……。」
美桜は、ピタッと泣き止んだ。
美桜……。
アイツは、美桜を抱いた状態で湯船に入る。
「ひぃぃっ…」
美桜は、半べそになりながら
ギュッとアイツにしがみついた。
そんな美桜を優しくあやしながら
少しずつ腰を下ろし湯船に浸かる。
ガタガタ震えていた美桜だったが
何も起きない事に気づき不思議そうに
湯船を覗き込んだ。
「お風呂しゃん…怖く…ないのよ?」
「だろ?俺が一緒に居るんだから
怖く無くて当然だ。
ほら、気持ちがいいだろ?」
そう言いながらバシャッと
肩に湯船をかけてあげていた。
最初は、ビクッと強張る美桜だったが
平気だと理解するとバシャッバシャッと
手を動かした。
そうすると湯船に浸かっていた
アヒルのおもちゃがゆらゆらと動いた。
「アヒルしゃん…居るのよ」
「これか?ほれ…」
アヒルのおもちゃを取ると渡す。
美桜は、アヒルのおもちゃを受け取ると
ニコッと笑顔を見せるようになった。



