チラッと背中越しから見ると
脱ぎ終わったアイツは、素早く美桜の服を
脱がせ浴室に入って行く。
私は、慌てて脱衣場の中に入って
様子を覗いた。
美桜は、浴室を見るなり
状況を察しまた泣き出してしまう。
「ふぇぇ~ん」
「ちょっと泣いているじゃない!?
やっぱり無理させなくても…」
ハラハラしながら言う。
可哀相そうよ…。
「うるさい。ちょっと黙っておけ」
黙ってろって
私は、美桜の母親なんだけど!?
ムカついていると
アイツがぐずっている美桜に
「ほら、俺にしがみついていれば
いいから入るぞ」
あやしながら言う。
「やぁっ…えっぐ…入り…りゃい…」
「溺れるのが心配なら大丈夫だ。
俺が助けてやっただろ?
もし溺れかけても何度でも
俺が助けてやるから」
アイツは、優しい口調で美桜に語りかける。
「…おじちゃんと…いっちょ…?」
涙になりながら尋ねる美桜。
私は、ハラハラしながらジッと見守っていた。



