「それが…お風呂に入れようとしたら
嫌だと泣き出して
溺れた恐怖があるみたいなの」
よしよしとあやしながら伝えた。
「水恐怖症か。
トラウマになっているのかもしれないな」
トラウマ…?
目を離したから美桜が
こんなに恐怖心を抱えさせたなんて
私のせいだ。
申し訳なさで自分を責める。
「…美桜…」
ギュッと美桜を強く抱き締めた。
ごめんね…私のせいで。
「とにかくコイツは、
後で俺が入れるからお前は、
そのまま風呂に入れ」
そう言うと泣いている美桜を抱き上げた。
「ちょ…ちょっと」
パッと身体を手で隠しながらアイツを見た。
「いつまでも、そんな格好でいるな。
また、風邪ひくぞ!」
強引に浴室のドアを閉めて行ってしまった。
な、何なのよ!?
裸を見られたら恥ずかしさと
戸惑いで唖然としてしまう。
ドア越しで、まだ美桜の泣き声が聞こえてきた。
その声を聞くたびに
胸がギュッと締めつけられそうになった。



