「迷惑をかけてごめんなさい。
それと美桜を助けてくれて…ありがとう」
勇気を出してお礼と謝罪した。
「……。」
アイツは、黙ったまま何も言わなかった。
ちょっと何か言ってよ!?
黙られるとこっちが恥ずかしくなるのだけど
あぁきっと顔は、赤いだろう。
そうしたら
「謝らなくていい。
お前が謝ると調子が狂う。
俺は、当たり前の事をしただけだ」
美桜を抱き直すと
またスタスタと歩き出してしまう。
それってどういう意味よ?
当たり前って…。
「ちょっと待ってよ!!
調子を狂うってどういう意味よ!?」
慌てて追いかける。
「早くしろ。置いて行くぞ」
相変わらず憎まれ口を叩くアイツ。
ムカつく。
ムカつくけど…その方がアイツらしくて安心した。
変に気遣われたり、機嫌悪くされるよりいい。
私は、文句を言いながら横を歩いた。
すでに当たり前になりつつある光景になっていく。
自宅マンションに着くと
美桜をベッドに寝かしつけ夕食の支度した。
美桜を起きてから夕食を食べて
お風呂に入ることにしたのだが
思わぬトラブルが発生した。



