そうしたらバスのアナウンスが流れた。
思わず口が閉じてしまう。
(言うタイミングを逃しちゃった…)
微妙な雰囲気になる。
楽しいはずのプールが最悪な状態で
終わってしまった。
こんなはずではなかったのに…。
降りる場所に着くとすみれ達と別れた。
眠っている美桜は、アイツが抱き上げる。
スタスタと歩くアイツの後ろを追いかけた。
沈黙のままだし、怒っているのだろうか?
無理もない。
休日に一緒に行ってくれたのに
散々迷惑をかけてしまったのだ。
「……。」
まだお礼すらろくに言っていない。
罪悪感と申し訳ない気持ちになる。
アイツに謝るのは、私のプライドが許さないけど
助けてくれた人に対して
謝らないのは、もっとプライドが許さない。
歩く速度を速めると服を引っ張った。
アイツは、立ち止まり振り向いた。
「どうした…?」
「……めんなさい」
「あっ?」



