「お~あんたの雇い主。モテモテやなぁ~?
まぁ、あれだけ男前やさかい。
当然と言えば当然やな」
すみれが納得したように言うと
周りに居た若い女の子達が
「ねぇ、あそこに居る男性。
ヤバくない?」
「うん。マジ、イケメン
誰か待っているのかなぁ~?」
そう言いながら騒いでいた。
「……。」
男前かどうかは、置いておいて
何だか少しムカついてきた。
ちょっと何、女性に囲まれているのよ?
もう私達が来ているんだから
早く気づきなさいよ!?
そうするとバチッと私と目が合った。
えっ…?
思わず反射的に目を逸らした。
アイツは、女性達を振り払い
私達の所に近づいてくる。
(うっ…急に寄って来ないでよ)
急に寄って来られても
それは、それで困ってしまう。
だが、アイツは…。
「遅い。ったく、女の着替えって
どうしてこんなに遅いんだ?
お陰で囲まれて大変だったんだぞ」
態度は、相変わらずだった。
「仕方がないでしょ!?
女は、男と違って時間かかるのよ」
私は、負けじと言い返した。
「大体その格好は、何だ?
お前…少しは、恥じらいというものを持てよ」



