「抱きつくのは、いいが
お前治りがけなんだからほどほどにしとけよ?」
呆れたようにアイツは、袖を巻くりあげた。
「分かってるわよ!
いちいち言わなくたって…」
ブツブツと言いながら美桜をテーブルにある
幼児用の椅子に座らす。
そして、自分もその隣りに座った。
チラッとアイツを見ると
夕食の支度を始めようとしていた。
冷蔵庫からハンバーグが入った
トレーを出した。
その後に野菜などを出していた。
フライパンに火をつけしばらく温めて
油をひいて焼くとジュウッ…といい匂いが
リビング中に漂う。
「いい匂い…」
思わず本音を言ってしまう。
「美桜。お腹ペコペコよ~」
美桜も匂いに釣られてお腹空いたと
アピールをしてきた。
私もお粥だけだったので、お腹がペコペコだ!
この匂いを嗅いだから余計に
その間にアイツは、
付け合わせに使う野菜を切っていた。
キャベツの千切りは、手慣れているのか速い。
「……。」
私は、唖然としてしまう。
料理を作れるイメージが無いため
余計に驚かされた。
「おじちゃん…ママみたい」
美桜がポロッとそんな事を言ってきた。



