「う~ん」
それから何時間が経ったか分からない。
ひんやりとする感触で目を覚ました。
うっすらと目を開けるとアイツの顔が近くにあった。
「あ、目を覚ましたか?」
「……。」
何でアイツの顔が見えるのだろうか?
まだ意識が朦朧としている。
「今、新しい冷えピタを貼り替えた所だ。
熱…下がってきたようだな」
そう言い立ち上がるアイツ。
わざわざ替えてくれたの?
私のために
チラッと寝ている状態で
辺りを見渡すが美桜の姿はない。
あれ…?
「ねぇ、美桜は?」
「昼寝。眠いくせに起きてようとするから
寝かしつけるのに大変だったぞ。
まったく…世話の焼けるガキだ」
ブツブツと言いながら
冷えピタに使ったゴミを捨てていた。
「…そう。悪かったわね。迷惑かけて」
よいしょっと起き上がる私。
あ、熱が下がったせいか身体が軽い。
前みたいに頭もふらふらしなかった。
「おい、まだ完治してないんだから寝ておけ」



