「他の奴では、そこまでうるさくなるかよ。
お前の耳障りな喧嘩口調や
ガキのはしゃぎ声ではないと意味がない」
「まったく。主人に迎えに来させる
家政婦なんて聞いた事がねぇーぞ!?」
アイツは、ブツブツと文句を言いながら歩いていた。
「……。」
何よ…それ。
まったく自分勝手な理由だ。
だけど、何だか
胸がポカポカするのは…何故だろう?
「そういえば、何で居場所が分かったの?」
連絡先を教えてないし、分かる訳ないのに。
「…携帯のGPSを使った。
お前の持っているスマホに出来るように
設定しておいた」
はぁっ!?
いつの間に…?
信じらんない。
人の携帯を勝手にいじるなんて最低。
「勝手に調べれるようにしないでよ」
「だったら、こんな家出みたいのは、
二度とするなよ。いい迷惑だ!」
キッパリと言うアイツに腹が立ってきた。
何ですって!?
やっぱりアイツは、ムカつく奴だわ
何でこんな奴とまた同居しないとならないのよ!?
ムカつく…。
だが、力強く握られた手を
振り解く事が出来なかった。
むしろまだドキドキしている。
手を繋がられたまま夜道を歩いて帰った。



