「私は、そんな事は信じない。
アイツは、最低な男なんだから」
そう言うと美桜を抱っこして出て行く。
「梨花ちゃん!?」
ママが呼び止めるが無視して出て行った。
ママ……ごめんなさい。
でも私は、その言葉を信じる事が出来なかった。
だって…。
そうではないと困るから
アイツは、最低で最悪な人間ではないと困るの。
「…ママ。えーん、えーん?」
「えっ?」
美桜の言葉に驚き見る。
そして、自分の頬を触り確かめた。
泣いていた…。
どうして?
アイツに疑問を持った事は、何度かある。
だけど、そのたびに否定していた。
だって有りえないと思ったし
それに、自分だから良かった。
なのに、まさかママや田中さんから
あんな事を言ってくるなんて
「ママ…いー子、いー子よ?」
美桜は、私の頭を撫でてくれる。
「美桜…」
ギュッと美桜を抱き締める。



