そうしたらアイツは、ソファーの方に行き
「ほら、こっちに来い。
湿布を巻いてやるから」と言ってきた。
「べ、別に…1人で巻けるわよ」
「いいから、さっさと来い」
何故か命令をされてしまう。
ムカつく…。
渋々そいつのそばに行くと
右手の火傷した所に湿布を巻いてくれた。
ひんやりして気持ちがいい。
「…まぁ、気休めぐらいにはなるだろう」
そう言って救急箱の蓋を閉めた。
「あ、あの…ありがとう」
「あっ?」
「この包帯もだけど遊園地一緒に行ってくれて
お陰で美桜にいい思い出を作る事が出来たわ」
今日の美桜は、とても嬉しそうだった。
私1人だとなかなか連れて行ってあげられないもの。
「そ、それぐらい大した事はない。
別にいつでも行けるだろ…」
ぶっきらぼうに応えるアイツだった。
その表情は、何だか照れてるように感じた。
気のせいだろうか?



