「そっか、そうだったんだね・・・今まで、聞いてあげられなくてごめん。」



千晴さんは、優しい。




「すいません・・・」



私は、自分のコンプレックスを千晴さんに話すと、千晴さんは黙って聞いてくれていた。



「しゃべるのに時間がいるんです。私の場合・・・」




「うん、なんかそんな感じしてた。みんな、気づいていたよ。でも、みんなも言わなかった。うみちゃん、一生懸命だから、何事にも。みんな、文句なんて言わないよ。」




洗濯場で話す私と千晴さん。千晴さんの言葉に、涙腺が崩壊する。





「でも、お客さま商売だから。きちんとした言葉が必要だよね。」




「・・・・はい。」




千晴さんは“泣くな”と私のおしりをポンとひとつ叩いてくれた。