「フッ、顔真っ赤。」
私の頬を撫でるように手を添えてきた。
それが凄く優しくて涙が出そうになる。
「帰ろっか。電車もう、とっくにいっちゃったよね。」
「う、うん。」
さっきよりも大分混んでいる電車の中で私を庇うようにつり革につかまっている執。
「あ、そうだ、紗香もワガママ考えておいてね?」
「え、あ、うん。」
私にとっては毎日が私のワガママみたいなもので、これ以上ワガママを言ったら、神様が怒るんじゃないかってくらい幸せだから、もう十分なんだけど…
「しゅ、執」
「ん、何?」
電車の中は混んでいてうるさいため、執は私の顔の近くまで寄ってきた
「あの、これからもよろしくお願いします。」
突然私がそんなことを言うから執は一瞬びっくりしていたけどすぐに優しく笑った。

