断罪校則


>>校長の話はタブー

ドクリ

心臓が一つ大袈裟に悲鳴を上げる。一体どういう意味だ?此処の校長には何か秘密でもあるのか?

何より、俺は送信者の名前を見て驚きを隠せなかった。どうしてあの人が俺にメールを?いや、それ以前に何で俺のアドレスを知ってるんだ?そもそもどうやってメールを?

頭の中で、色々な疑問が渦を巻く。いつもなら癇に障る担任の甲高い声も、今日ばかりは耳に入って来なかった。

きっと今、俺の顔色は最悪に悪いだろう。カラカラになっている喉が、何度も何度も違和感を告げる。けれど、その渇きが潤う事は、残念ながら終始叶わなかった。




「―――」

長々と実の無い話を終えた担任が、教室を後にしたのと同時に静かに席を立つ。いつもなら和也とすぐにダベリに入るのだけれど。そんな余裕、今の俺には無かった。

そして、ゆっくりと足を進める。一歩、一歩、確実に。ある人物の所まで。

「矢木さん」

俺の声に反応した彼女は、ゆっくりと振り返り。――綺麗に微笑んだ。

「苑田君、忠告をしといてやろう。君達は目を付けられている」

穏やかに、でも厳しい口調で彼女はハッキリとそう言った。そしてそれっきり、他に言葉を発する事は無かった。

君達ハ目ヲ付ケラレテイル

また、新たな疑問が渦を巻き始める。君達、という事は和也も?なんで?誰から?訳が分からない。この学校で、何が起こっているというのだろうか。