断罪校則

◆◆◆

教室に戻った俺はすぐに和也の姿を探す。

でも、何処を探しても和也の姿はなくて。それどころか鞄がなくなっている事に気が付いた。ぽつんと悪目立ちする空っぽの席。

嫌な予感がする。

そして、その予感は最悪の形で的中してしまった。本鈴が鳴ったと同時に教室に入ってくる担当教師。いつものようにぐるりと教室全体を見渡し、

「笹原が居ないな?早退届けも出ていないし、そうか…」

その先は言わなくたって解る。


「残念だが無断欠席、一つ目だな」

冷めた口調で淡々と言う教師を、無性に殴り飛ばしてやりたくなった。







――放課後

「苑田君、行くぞ」

SHRが終わると、宣言通りに矢木さんは俺の所にやって来てドアの方を顎で杓った。瞬間、教室内が俄かにざわつく。

「…お、おう」

それでも、今はそんな事を気にしている場合じゃない。矢木さんがこれから何をしようとしているのかは解らないし、何より頭の中は和也でいっぱいだったから。

兎に角急げと、荒っぽく椅子から立ち上がり、俺は黙って矢木さんの後に着いて行く事を選んだ。何人かのクラスメイトが、冷やかすような言葉をかけてきけど。


全部、無視した。