「あー楽しかったぁ!!」
「くっそぉー、結局一回も勝てなかったぁぁ。」
「バスケのシュート勝負もエアーホッケーも私の勝ちぃぃぃ♪」
「くっそぉー、まじで悔しい。なんなんだよそのゲームセンス」
いや、まじでなんなんだよ。そのゲームセンス。エアーホッケーなんてホンジャマカ先輩もびっくりの上手さだったぞ。w
「ま、鍛えてますから」
「でも、ひまりがこんなにゲーセン好きだったなんて初めて知ったよ」
「なんか久しぶりに行きたくなってね」
「次は負けねぇからな」
「へへん、返り討ちにしてやるもんね」
「そろそろ暗いし帰るか?」
「あっ……うん……」
(帰宅………お父さんのところに行かないと…………)
「……………。」
「ひまり?」
(お父さんのそばにいなくちゃ……でもまたあの日みたいに………)
「おい、ひまり!」
「あっ、ごめん!ボーっとしちゃってた……。」
「どうしたんだよ?いきなり変だぞ?」
「てっちゃん、あのね……」
「ん?」
向日葵は徹也の袖をつかんで言った。
今にも泣きそうな顔で
「今日はそばにいてほしい」
