《7》


〜挿話〜

僕は傍観者になる前、
きっと何かだった。

何だったのかは思い出せない。

大切なことなのに思い出せない。

僕も記憶喪失だ。

でも目が覚めた時には、
向日葵の側にいた。

これは偶然じゃない。

きっと僕が選んだことだ。

その理由が分からない。

僕が自らこの使命を選んだ理由が。

思い出せない。

思い出せない。




一一一一一一一一一一一一一一一一



ひまりは3日間学校を休んだ。



一一一一一一一一一一一一一一一一

3日後。



〜学校〜


「ひまりっ!その怪我どうしたんだよ!?」



「えへへ、ちょっと転んじゃって。馬鹿だよね本当w」



「転んじゃってって…ほんと大丈夫なのか!?」



「大丈夫大丈夫!もう、てっちゃんは心配性だなぁ」



「そりゃあ心配もするだろうが…俺はお前の彼氏なんだから」



「てっちゃん…ありがと。」



「つーか3日間も連絡取れないし、まじで心配したんだぞ!!」



「ごめんね、ほんとに。携帯止まってて。」



「携帯代払えないのか?貸してやろうか?」



「ううん、大丈夫!近いうち払うから!あ、あのさ、今日予定ある?」



「ああ、予定なんもないけど。つか今日はひまりと過ごしたかった。」



「やった!じゃあちょっと付き合って!」