「あーめっちゃ歌ったねー!」
「いやぁ、俺も久々だわこんな歌ったの。」
二人は休まずに曲を入れ続け、3時間ぶっ通しで歌った。
ボクもさすがに歌い疲れた……ような気がする。(そもそも疲れるという概念がないがw)
「ねぇ、てっちゃん一つ聞いていい?」
「お、どうした?」
ドリンクバーを飲みながら、向日葵は歌ってる時とは違う熱が引いたような静かなテンションで質問した。
「なんであの時助けにきてくれたの?なんで分かったの?」
「はひ?」
「はひ?ってそんなすっとんきょーな声出さないでよ。なんであの時私が大変な状況ってわかったの?」
「いやいや、ひまりさん。誰を隠そうひまり、お前が俺に教えてくれたんじゃん。」
「へ、ほひ?」
「へ、ほひ?じゃねーよ。ひまりが俺にメールで《たすけて》って送ってきたんじゃないか。」
「そうなの?」
「そうだよ。まさか無意識?」
「え、ちょっと見てみる。」
携帯のメールを開いて、送信ボックスにたしかに徹也に送ったであろう文字を確認すると、恥ずかしそうな顔で
「本当でした。無意識でした。」
「でも、おかげで向日葵を助けに行けた。結局、俺もやられちまったけどよ。」
「ううん、ホントに嬉しかったよ。」
「お前が無事で良かった。」
徹也は向日葵の頭をくしゃっと撫でると、顔を近づけた。
ゆっくり二人はキスをした。
「てっちゃん。ありがとね。」
向日葵は一筋の涙を流しながら、優しく微笑んだ。
