名もなき傍観者



学校が終わり、帰って着替え終えた二人は、いつもの待ち合わせ場所で落ち合った。


「ひまり、今日はどんな気分だ?」



「えっとね、めっちゃ熱唱したい気分。」



「よし、じゃあカラオケ行こう!」



「やったぁ!」


近くのカラオケに到着した二人。
指定された部屋に入ると、すぐにデンモクを手に取り


「えー水野向日葵!さっそく歌います!」


「よっしゃー!歌え歌え!」



「やっぱ私と言えばELTっしょ。」



「それは初耳だが、よっしゃー!歌え歌え!」



聴き覚えのある歌が流れてきた。


よく聴いていた曲だ。


はっきりと口ずさめる。


気づけばボクも向日葵と一緒に歌っていた。



でも、
このメロディをなんでボクは知ってるんだろう。