名もなき傍観者

数日後。



「おっはよう!ひまりぃぃ〜〜!!久しぶりぃぃ〜!!」


「ちあき!おはよう!」



向日葵は学校をしばらく休んでいた。今日は久々の登校である。


「さみしかったぞバカァ!」


「ごめんね、ちょっと体調くずしちゃって休んでた。」


「そっかそっか、でも元気なったんだね。良かった。」


「うんっ!」


向日葵とちあきが会話していると、
徹也と修二も教室に入ってきた。


「おはよう!」「うっーす!」

「てっちゃん、修二くん、おはよう!」


徹也が向日葵の顔を覗き込む。


「………よし、元気そうだな!」


「て、てっちゃん、いきなりそんな見ないでよ、恥ずかしいなぁ。」


「いいじゃん彼氏なんだからよ。」


「あ〜また始まった。」「だな。」

ちあきと修二がイチャつく二人を見て、呆れたように笑う。


他愛のない学校での会話。


当たり前の日常。


なんだろうこの胸が弾むような気持ちは。


向日葵が笑ってる。



嬉しい。


そうかボクは今、嬉しいんだ。



「なあ、ひまり。」


「なに?」


「今日ちょっと付き合ってくれないか?」


「ん、いいよ。」


「じゃあ帰って着替えたら、いつものトコで待ち合わせな。」


「りょーかいッ!」


ひまりが嬉しそうに返事をしたところで、授業が始まるチャイムがなった。