木村が向日葵に迫り寄る。


たのむ…やめてくれ…。
向日葵をこれ以上傷つけないでくれ…。


向日葵に逃げ場はなく木村と鉢屋はリビングまで追い込んできた。


「こんなのおかしいです!!聞いてない!!」


「体を張るってのはねぇ。こうゆうことなんだよお嬢ちゃん。」


言葉のトーンは変わらないが本性を現したかのように鉢屋という男の雰囲気が一変した。
実践担当の木村は向日葵の腕を掴む。


「やめてッッ!お願い!!!」


「うるせぇ!わめくな!」


ビシィィッッ!!!
木村が思い切り向日葵に平手打ちをした。

「ッッ!痛ッッ!」


勢いよく床に叩きつけられ、向日葵は為す術もない。


ビリッ!ビリリッ!!!
服を破かれ、白い肌が乱雑にむき出しになる。



「お願いだから……やめてください……」


泣き声混じりの向日葵の声。
気が狂いそうになる。
こんな時も僕はボクは見てることしかできないなんて……。



「いいよぉぉ、その調子でいい感じに泣いてくれよぉ」



木村がさらにヒートアップする。



「助けて……」



木村の手が向日葵に伸びる。
腕を頭の上で抑えつけられる向日葵。



「誰か…助けて…………」



「誰も助けてくれねぇよ。さーてじゃあ、いただきまーす!!!」





「助けて…助けて!お父さんッッッ!!!」




木村が……襲いかか……!?






木村が……後方へと吹き飛んだ。




今まさに向日葵に襲いかかろうした木村が……後方へ吹き飛び壁に激突する。





向日葵は溢れる涙をとめられなかった。




その男は立っていた。





その大きな背中に向日葵は涙した。





「俺の娘に手を出すなァァッッ!!!」