《8》



「なんか入るだけですごく緊張する」



「久しぶりに来たよな…ラブホ」



「この独特な雰囲気、慣れないなぁ。てっちゃんは全然平気そう」



「男はいつだって堂々と構えておかないとな」



「……慣れてる。慣れっこだ!変態!この女好きッ!」



「おいおい!なんだよいきなり、俺はひまり一筋に決まってんだろッ」



「う、うん……ごめん、ほんとに緊張しちゃって…」



「そんな固くなるなよな、リラックスリラックス♪」



「うん。」



「先、シャワー浴びるか?」



「いいよ、てっちゃん先に浴びて」



「わかった、じゃあお先に」


徹也はシャワーに向かった。


「…………。」


(やばいやばいやばい…緊張する)


(勢いであんなこと言っちゃったけど、でもたださみしくて言っただけなのに、ラブホ来ちゃったよ、言葉のニュアンス間違えたかなぁ、あーもうどうしよう)


(やっぱり男の子はエッチなこと好きなのかな、、男の子だし、それはあたりまえだよね)


(てっちゃんのこと好きだけど、でもやっぱり怖いな。)


(あんな思い、、、二度したくない。)