さて、風呂にも入ったし。
「おやすみ〜」
その夜、僕は、夢を見た。
それは、見る限り一面の緑色の草原に僕が一人で立っていた。そよそよと頬を撫でる風が心地好く、僕はゆっくり目を閉じた。すると、瞼の向こうに強い閃光を感じ、ビクッとして思わず目を開けた。目を開けると草原の空に、大きな虹がかかっていた。その時、背後に何かの気配を感じ振り返ったが、それが何かを見つける前に、目が覚めた。
「…」
なんだ?今の夢。だけど、虹が架かってたって事は、なんかいい事ありそうだな。よ〜しっ、今日から探すぞ〜。
勢い良く、ベッドから起き上がり、カーテンをシャッと開ける。
「う〜ん、いい天気」