カズヤは深呼吸をして、脱力しているあたしの肩を揺すって言った。

「おい。
アミと別れてから、相手は何処に行ったとか分からないのか?
浮気相手がいたとか…」

あたしは、スバルに別れを告げられてからの数時間、記憶がないことを話した。

だから、スバルが何処に行ったかなんて、あたしには分かるはずがないのだ。

カズヤは脱力したようにあたしの肩から手を離し、前から、と、言った。

「前から、アミに聞きたいことがあったんだ」

彼はテーブルの上にあったノートを開き、あたしに何個か質問をした。

「急に苛々することがあっても、二時間…三時間ぐらいすれば収まる?」

「恋人に、暴力をふるったことがある?」

「飽きっぽい?」

あたしは答えたくない質問にまで正直に頷いた。

質問の全てが、あたしの性格を表している。

するとカズヤは、あたしに視線を合わせずに話始めた。