そう言って、あたしの財布から130円を出して売店で買っていたっけ。
フミカの強烈な明るさには、あたしは何度も救われている。
だけどあの時プリンを食べながら、フミカはこんなことを言っていたっけ。
「出逢えたことだけでも感謝。
愛し合えたら尚更感謝。
スバルのこと、あんまり縛らないであげて。
好きな気持ちは分かるけどさ、信じてあげなよ。
重すぎる愛は、ただの荷物になっちゃうから…」
何かあると、フミカはあたしをこんなふうに悟すのだ。
だけどあたしは、スバルを束縛してるつもりはなかった。
否定すると、彼女は言った。
「スバルが言ってたよ、アミが怖いって」
あたしは今日のリンカの言葉と、一週間前のフミカの言葉が重なっていることに気付く。
スバルのことだから、フザケて言いふらしただけだろうけど。
あたしはもう一度携帯電話のディスプレイを見る。

