どのくらい目を閉じていたのかわからない。 強い光が瞼を通して目に届く。 「…っ…」 ゆっくり目をひらくと 「なに…ここ…」 身体の痛みは全くない。 血も出ていない。 起き上がってその二つを確認した。 「天国…?」 周りは何もない、 真っ白で…明るくて…暖かい。 まるで、誰かの腕の中にいるようで。