モテKingのターゲット



だけど母の大事な店に、蔑んだ瞳をする彼を入れたくはない。

私にとっても大事なお店。


「ここじゃ、営業妨害になりますから、近くの公園にでも」

「まだ営業してないのに?」

「ッ?!……つべこべ言わずに、聞きたい事があるなら公園で聞きますから!」


私は声を荒げて、公園目指して歩き出した。


勿論、私を逃走させまいと掴む腕を離さない彼。

ちょっと異様な光景だけど、今はそんな事気にしてられない。


ご近所の店の呼び込みのお兄さん達が『彼氏?』なんて声を掛けて来るけど、どう見たら彼氏に見えるの?

2人して眉間にしわを寄せてるのに。




店から少し離れた小さな公園。

滑り台とブランコ、そして砂場があるだけ。

ベンチが無いので、仕方なくブランコに座ると。

彼は私の隣りのブランコに腰を下ろした。


2人して真っ直ぐ見据える。

視線が絡まない事が有難い。


「聞きたい事があるなら、どうぞ?」


私は真っ直ぐ見据えたまま口を開いた。

すると、