モテKingのターゲット



翌朝、駅前でケンと合流し学校へと向かうが、あの女の姿はどこにも無い。

同じ駅で降りたのだから、乗る駅も同じだと思うんだが……。

もしかして、何かの用があってこの駅で降りたのか?


「ん?………シュウ、誰か探してんのか?」

「………あぁ、昨日の女」

「昨日の女って、噂の……?」

「あぁ」

「お前にしちゃ、珍しいな」

「……何が?」

「来る者は拒まずだけど、お前から追うって……俺、初めて見たかも」

「別に追ってねぇよ。ただ、確かめたい事があるから」

「確かめたい事って?」

「俺にもよくわかんねぇ」

「何だよ、それ」

「とにかく、あの女を見たら、俺に声掛けろよ」

「………ん」


駅のホームで会話してると、俺らが乗る予定の電車がホームへと入って来た。

目の前を通過する車両内に視線を向けたが、あの女らしき人物は見当たらなかった。


昨日見たのは………幽霊だったとか?


何でこんなにも気になるのか、自分でもよく解らない。

だけど、もう一度だけ確かめたかった。

―――――あの瞳を