モテKingのターゲット



彼の長い指先がそっと首に触れる。

ゆっくりと剥がされる絆創膏の痛みより、彼が触れる肌の感覚の方が気になって。


視線をどこへ置いていいのか分からない。

だって、物凄い至近距離に美顔があるんだもん。


ドクドクと煩く騒ぐ鼓動は、もはや落ち着く術を知らないみたいで。

じっと見つめられてると思うだけで、身体が沸騰するみたいに熱い。


油が跳ねた時よりも………もっと………。



「はぁ……。大した事なくて安心した」

「へっ?」

「これ貼ったのリュウさんだろ」

「………はい。何で分かったんですか?」

「フッ。あの人、あぁ見えて結構心配性だから」

「………そうなんだぁ」


一見ワイルドに見えるから、些細な事は気にし無さそうだけど。

でも、手当は丁寧だったし、心配そうに見つめる瞳は真剣だった。


人は見た目で判断しちゃダメだね。


「さっきの女の子、放置して来て良かったんですか?」

「あ?………あぁ、あの女な。蘭の登場で闘争心に火が点いたみたいで、あの後、相当酷かった」

「えっ?」

「お前に、嫉妬したんだろうな」