初めての委員会の日。
あの男子の正体は佑都君という子だった。
佑都君は思った通りごっつくてグイグイ系の肉食男子。
やっぱ慣れない。苦手。
「咲ちゃーん!一緒にいこーよ」
うわ…最悪。
でも、いっか。
「うんっ佑都君だよね?よろしくね」
「おう!あ、佑都でいいよ?俺は咲って呼ぶからな!」
やっぱ肉食男子だね…。
広報委員会はポスターとかの掲示を担当するみたい。
今度お便りも発行するって言ってたな。
何気なく一人で考えていたら。
「あの一年可愛くね?やばい!俺タイプ〜笑」
って聞こえた。
え?誰のことだろう。
その時。
「咲〜」
後ろから呼ばれた。
呼んだのは友達の愛だった。
「あの先輩、咲の事見て可愛いって言ってるよ!良かったじゃん」
えー、私のこと?
ありえなー。
「違うでしょ、あたしじゃないよ」
「違くないよ、見てみなこっち見てるじゃん」
まじか。なんか今日はついてない。
でも、かっこいい先輩だよね、うん。
これからあんま関わらないだろうしいっか。