狼クンと子猫チャン



しーん、と静まり返った長い廊下を

あたし一人が歩く。


・・・なんだろ、この「優越感」?

売店で並んでパンとか買ってるやつらに自慢したい。


あたしは、今一人でこの長い廊下を歩いてるんだぞ!って。

そんなことを考えていたあたしは、

いつの間にか眠気など無くなっていたことに気付かなかった。