「シュウ…?」 声のするほうを振り向けば、見知らぬ女が微笑んできた。 いや、見知らぬ女ではないな。 名前は知らないが見たことはある。 『…だれだっけ?』 そう問えば女は拗ねたように唇を尖らせた。 その顔、可愛いと思ってやっているのだとしたら大間違いだ。 少しは鏡見ろ。 「今日約束してたじゃぁん。カオルだよぅ」