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はあ…。や、やっとついた…。
「すいません。おくれました…。」
「わーたーせー!!」
「ひ、ひいいい!」
先生お怒り中ですね。
「まさかまた寝てたのか?」
「ち!違うんです!実は音楽室と北学習室聞き間違えてしまいまして…。音楽室に行っていました…。す、すいません。」
「はあ。渡瀬、次は気をつけろよ。」
「は、はい。」
先生はそういって北学習室をでていった。
そうだ。四組の人にも謝らなくちゃ。
「あ、あのー…。」
「…。」
え、無視ですか?!
「すいませーん…。」
「何?」
そういって彼は顔をあげた。
それが君との出会いだったー。
彼の顔はすごく整っていた。
大きい目に少し薄めのピンク色の唇
鼻筋の通った鼻に真っ白で綺麗な肌。
それにメガネがすごく似合っている。
ど、どうしよう。この人私のタイプなんですけど…。
ドキドキ…。
か、か、か、かっこいい///
「何、どうしたの。人の顔見て固まって。」
「い、いや!ちちちがうんです!」
「何が違うわけ。」
「…。」
ううう。ちょっとこわい…。
「っていうかさ、すごいね。
音楽室と北学習室を聞き間違えるなんて。どんな耳してるの。気になる。」
「え?ってちょ!ひどいですね!」
私、バカにされてますよね…?
「あんたおもしろい。」
そう言って彼はふっと笑った。
その笑顔に私は胸が高鳴った。
____この日から私の片思いが始まったのです