_____


「ん…?」

て、あれ?
みんないないしーんとした教室。

時計を見ると4時15分ー。
外では部活をしている生徒たち…。


うそ。寝てたよ私。

渡瀬さん、6時間目から寝ていたみたいです


「ガラッ。」 教室のドアが開いた

「おー、渡瀬。やっと起きたか。」

「あ、あはは…。」

やってきたのは数学の先生の学年主任だった。

「よし。寝ていたバツとして音楽室の掃除を頼む。」

「は、はい?」

音楽室の掃除…?

「じゃあよろしくなー。先生は後から行くからな。あ、四組の生徒もいるから大丈夫だぞ。」


ひ、ひどい…。

そう思いながら音楽室まで歩いていった。

そういえば!四組の生徒がいるって言ってたような…。

私は三組だから隣のクラスか…。

よし!音楽室到着!

「し、失礼しまーす…。」

ってあれ?誰もいない。

まだ四組の人はきてないのかな。

ふと、グランドピアノが目に入った。


懐かしいなー…。
実は私小さい頃ピアノを習っていたんです!

ちょっと弾いてみよう…。

「♪♪~」

誰でも知っている有名な曲。

ピアノ弾くのなんていつぶりだろう…。

すると、音楽室のドアが開いた。

「あら。渡瀬さん。」

そこには音楽の先生がいた。

若くてとっても美人。

「あ!すいません。ピアノ勝手に弾いちゃって…。」

「あら。全然いいのよ。それより、渡瀬さんピアノ弾けるのね。とっても上手だったわ。」

そう言って先生はふわっと笑った。

「小さい頃習っていたんです!いやー、全然上手じゃないですよ///」


「うふふ。あ、それより音楽室に何か用があったの?」

「先生に掃除を頼まれていたんです!」

「え?私掃除なんて頼んでないわよ。
もしかして北学習室のことじゃないかしら…。」


「えええ!? うそ。わたしもしかしてききまちがえたぁぁぁ?!」


どうしよう!申し訳無い!

私は廊下をダッシュしたー。
 


 ____渡瀬さん。聞き間違えてしまいました