「…これ」


明君が持ってきたコンビニの袋には
おむすびやパンが沢山入ってた


「…すごい量だね」


「これだけいるんだからちょうど良いじゃん」

蒼兄が笑っていうから
ソファに座ってみんなで食べる事にした


私はもちろん嵐の隣で…


「嵐~みんなが来てくれたよ
嵐もみんなと早く一緒にご飯食べようね」


私がそう話しかけると
彩が涙を流し始めた


「ちょっ…彩?」


明君がその辺にあったティッシュを箱ごと渡してる



「城田君は口数が少ないけど
いつも優しそうに愛梨を見つめてて
愛梨も幸せそうに笑ってて…
早くそんな2人に戻ってほしい」

彩は泣きながらも微笑んで言ってくれた


「ありがとうね」


私は俯いた後
ようやくおむすびを一口かじった


でも…食べれそうにないや


おむすびを持ち続けたまま
みんなが食べる風景を見て
話を聞くだけしか出来なかった


それに気づいた蒼兄に怒られた


「愛梨、無理でも1個は食べろ」


みんなにまで怒られたから
無理矢理1個は食べた


気持ち悪い…


みんなは食べた後、帰って行った