みんなが心配してくれてるのがわかる

嵐の事だけじゃなく、私の事も…


でも、嵐から離れる事が怖くて
ひたすら手を握り続けた


食事なんて摂れる気にもならない


夜になって…眠ってないから眠いはずなのに
殊更、冴えて眠れないんだ


夜は怖い

暗闇が全ての不安を覆いつくしそうで
私から大切な物を奪っていきそうで…


外が薄暗くなってようやく嵐の手を握ったまま
少し眠れた

それも束の間で太陽が輝きだした時には目が覚めた


事務所に行く前に、パパとママが寄ってくれた

昨日の警察からの連絡事項を話してくれてる


「愛梨はちゃんと食べてるの?
今から朝ご飯食べに行くわよ」


「もう食べちゃったよ
お腹いっぱいで入らない」


本当は嘘

今、食べるとその場で吐きそうなんだ…


「そう…じゃあ仕事に行くから
何かあったら連絡して?」


「うん」


その後、蒼兄と凌さんが一緒に来た

後ろには…彩?


「偶然、昨日蒼登さんに会って…
全部聞いたよ
愛梨辛いね」


「あやぁぁ」

彩に抱きついて泣いた


「愛梨の馬鹿ぁ
こんな時こそちゃんと言いなよ~」


「…うん…ごめんね」


「城田君が退院したら愛梨の奢りで
ジャンボパフェね」


「えぇ」


2人が笑ってると、蒼兄と凌さんも笑い出した


4人で話をしていると明君もやって来た