隣の席の君

カンファレンス室に通されたのは
嵐のご両親とパパ



パパは出てきた後
色々と説明をしてくれた




「それじゃあ息子の事は頼みます」


嵐のご両親は話を聞いた後
挨拶を2言ぐらい言うと
本当にすぐ帰って行ってしまった





「冷て~親だな」


「…昔からっす」


背中を睨みながら言う蒼兄に
悲しそうに明君が答えた



明君も顔や身体に打撲の後があって
看護師さんに呼ばれて治療を受けに行った


嵐の事で自分の事どころではなかったらしい



嵐の両親を見ていると
嵐が心に闇を抱え彷徨い続けたのがわかる




本来ICUは家族しか入れない


でも、ご両親があんな感じだし
凌さんのお父さんが院長という事もあって
恋人である私だけ許された


やっと嵐の傍にいける



嵐には相変わらず管や点滴がついてる


一応、自発呼吸は出来ているらしい


顔にも傷があった