嵐は優しく私の髪を撫でてくれた


「風呂入るか?」


「うん」


「一緒に?」


一緒に?


「ないない!!絶対無理」


有り得ないぐらい動揺して必死で否定した



「じゃあ先に入ってくれば?」


嵐がそういうから先にお風呂に入る事にして
タオルの場所とかを教えてもらった


いつの間にか用意がされてて
白い入浴剤まで入ってた


髪と身体を洗ってから湯船に浸かった



一緒に住むんだから…そりゃね…

そういう事もあるよね

それって…今日?

そりゃ初めては嵐と…そう思ってたけど


湯船に顔を半分沈めた


何かお風呂から出るのが恥ずかしい


そんな事をずっと考えてたら
お風呂のドアに人影が写った


「愛梨?」


「な、何?」


動揺しちゃったよ


「かなり長いけど大丈夫か?」


そんなに入ってたのかな?


「大丈夫」


「あんまり長風呂すんなよ」


そう言って嵐が出て行ったから
もう上がる事にした


私がお風呂から出ると嵐がお風呂に入った


緊張とドキドキで胸が押しつぶされそう

嵐に渡されたミネラルウォーターで
飛び出てきそうな心臓を押し込めた