「「ただいま~」」


「「おかえり」」


2人は仲良さそうに
お寿司らしき物を抱えながら帰って来た

外食するんじゃなかったっけ?


「あら、蒼登の友達?」


「ちげーよ、愛梨の男」


嵐が姿勢を正した


「まぁまぁ、愛梨ってば
こんなカッコいい彼氏がいたなんて…」


「本当だな
パパびっくりしたぞ」

2人共呑気だなぁ


「初めまして、城田嵐です」

嵐が立ち上がって挨拶をした


「初めまして愛梨の父です「母です」」

2人はニッコリ笑ってお辞儀した


促されて、みんなでダイニングテーブルに座った


「嵐君も沢山食べてね~」


そう言いながら、パパ達が持って帰って来たのは
やっぱりお寿司だった


蒼兄がポイポイ嵐の取り皿にお寿司を乗せた

嵐はお礼を言いながらそれを食べてる


何か変な感じ


「あの…お話があるんですが…」

だいぶ食事が進んだところで嵐が話を切り出した


「はいはい」

ニコニコしながらパパが答えた


「夏休みの間、愛梨さんに家に来て貰いたいんですが…」


「そりゃうちは愛梨が良いなら構わないけど
親御さんは大丈夫なのかい?」


「親は…一緒にいないし…交流もないんで」


「それは休みの間寂しいわね
こんな子で良かったら連れてってちょうだい
ね?パパ」


「そうだな」


やっぱりあっさり了承が出た


「ありがとうございます」


「じゃあ今日から愛梨は行きなさい
避妊しなさいよ」


ママ~!!!

嵐が驚いて、蒼兄は苦笑いを浮かべてた


有り得ないっつーの


荷物を持って降りると、嵐が荷物を私から奪った

「あっありがとう」


「じゃあ夏休み中だけだからな
時々連絡してきなさい」


「はーい」


「色々とありがとうございます」


嵐が挨拶をして2人で家を出た