次の日はちゃんとお弁当を3つ作って
蒼兄のはテーブルに置いたままにして
お弁当を2つ持って学校に向かった


問題はどうやって渡すか…だよね


「ねぇお弁当どうしたらいい?」

小声で授業中に聞いてみた


「音楽準備室で
一緒に食えばいいんじゃね?」


彩にも聞いてみなきゃ…


「彩にも聞いてみる」


頷いて嵐は寝始めた


授業中寝てても学年で30番内に入れるんだから
やっぱり頭が良いんだと思う

なのに…両親が認めてくれなかったって事は
兄弟は相当頭が良いんだろうな…


休み時間に彩に確認すると良いよって言ってくれたから
お昼休みに音楽準備室に2人で向かった


お昼休みになった途端に
嵐も明君もいなくなったんだよね


音楽準備室に入ると
2人はもう来てた


「友達の宮本彩
彩は2人を知ってるよね?」


「うん、よろしく」


「ちーっす」


明君ってやっぱ軽そうな感じがするなぁ

嵐は軽くお辞儀しただけだし…

本当対照的な2人だよ


4人でテーブルを囲んで食べる事にした


「はい
好き嫌い聞かなかったから
嫌いのあったらごめんね」



「嫌いな物ない
ありがと」


「愛梨ちゃんのお弁当だなんて
嵐が羨ましいな~」


「明うっせー」


明君にからかわれて、嵐はそっぽを向きながら
お弁当を食べ始めた

大丈夫かなぁ



「美味い」


…ホッ…良かった

私もお弁当を食べ始めた