「でも…愛梨は簡単に俺の心に入って来た」
「えっ?」
驚いて顔を上げた
私の瞼を親指で拭ってくれる
「最初に声をかけてくれた時から…
愛梨は不思議な奴だよな」
「どういう…意味?」
「俺は…実際暴走族に入りかけた事もあった
集会にだって顔を出した事もある
そんな時、止めてくれたのが
可愛がってくれてた先輩と
その友達だった蒼登さんだった」
そうなんだ…
「でも、元暴走族だって言われて
絡まれるし避けられるし…
それでも屈託のない笑顔を向けてくれる
おまえに…愛梨に最初から惹かれてたのかもな」
嵐君は私を見ながら悲しそうに微笑んだ
何で悲しそうに微笑むんだろう…
思わず嵐君の両手を握り締めた
「だけど…俺といると
今度は愛梨が色々言われる事になる
愛梨が傷つく事になると思う」
「…ならない」
嵐君が私の瞳を見つめるから、目を逸らさずに見つめた
「私が傷つくとしたら、そんな事で
嵐君が私と離れた時だよ
私は嵐君が思うよりずっと嵐君の事が好きだし
中傷なんかより傍にいられない方が辛いんだよ」
「…本当に俺でいいのか?」
「嵐君が…嵐君じゃなきゃダメなんだよ」
こんな気持ちになったのは初めてで
誰かをこんなに愛おしいと思ったのも
支えてあげたいって思ったのも…嵐君だけ
嵐君は考えながらうな垂れた
また拒絶されるのかな…
不安になってきた時、目の前が真っ暗になった
安心出来る香り
嵐君に抱きしめられてる
どうして嵐君はこんなに不安になったり
周りを気にするんだろう
私の気持ちは本当だよ
そう思いを込めて、嵐君の背中に手を回し
嵐君を抱きしめて返した
「…俺…愛梨が手離せなくなりそう…」
「手離さないで…ずっと捕まえていて」
嵐君はそっと私から身体を離した
「えっ?」
驚いて顔を上げた
私の瞼を親指で拭ってくれる
「最初に声をかけてくれた時から…
愛梨は不思議な奴だよな」
「どういう…意味?」
「俺は…実際暴走族に入りかけた事もあった
集会にだって顔を出した事もある
そんな時、止めてくれたのが
可愛がってくれてた先輩と
その友達だった蒼登さんだった」
そうなんだ…
「でも、元暴走族だって言われて
絡まれるし避けられるし…
それでも屈託のない笑顔を向けてくれる
おまえに…愛梨に最初から惹かれてたのかもな」
嵐君は私を見ながら悲しそうに微笑んだ
何で悲しそうに微笑むんだろう…
思わず嵐君の両手を握り締めた
「だけど…俺といると
今度は愛梨が色々言われる事になる
愛梨が傷つく事になると思う」
「…ならない」
嵐君が私の瞳を見つめるから、目を逸らさずに見つめた
「私が傷つくとしたら、そんな事で
嵐君が私と離れた時だよ
私は嵐君が思うよりずっと嵐君の事が好きだし
中傷なんかより傍にいられない方が辛いんだよ」
「…本当に俺でいいのか?」
「嵐君が…嵐君じゃなきゃダメなんだよ」
こんな気持ちになったのは初めてで
誰かをこんなに愛おしいと思ったのも
支えてあげたいって思ったのも…嵐君だけ
嵐君は考えながらうな垂れた
また拒絶されるのかな…
不安になってきた時、目の前が真っ暗になった
安心出来る香り
嵐君に抱きしめられてる
どうして嵐君はこんなに不安になったり
周りを気にするんだろう
私の気持ちは本当だよ
そう思いを込めて、嵐君の背中に手を回し
嵐君を抱きしめて返した
「…俺…愛梨が手離せなくなりそう…」
「手離さないで…ずっと捕まえていて」
嵐君はそっと私から身体を離した

