トボトボと家に向かった


もう蒼兄帰って来てるのかな?

蒼兄っていつも私の心を読んじゃうんだよね…


笑顔で…笑顔で…


玄関を開けた


「なーんだ…まだ帰って来てないのか」


そのまま部屋に上がってベッドに横になった


「…うぅ」


拒絶された…


ショックから悲しみの方が大きくなって

初めて涙が溢れてきた



布団を頭までかぶって泣き続けた


しつこいぐらい後悔ばかり押し寄せてくる


もうどうしたらいいんだろう…



…眩しい


あのまま寝ちゃってたんだ


カーテンを閉めてなかったからか

朝日が眩しい


はぁ~


鏡を見てため息が出た


「…酷い顔」


シャワーを浴びて用意をしてから

重たい足取りで家を出た



蒼兄はまだ寝てるみたいで

顔を合わせずにすんでホッとした


ホッとした途端

今度は嵐君にどんな顔をすれば良いのか

…悩む



どんなにゆっくり進んでも

学校には着くんだよね