嵐君は何も言わずに立ち上がった


「ちょっ待って」


思わず嵐君の制服の袖を掴んだ


「気に障ったならごめんね
心に土足で踏み込むって言うか…」


「…別に」


嵐君は背中を向けたまま冷たい一言


「何でおまえはそんなに俺にかまうんだ?」


「…嵐君が好き」


はっ!!!

思わず言っちゃったよ



嵐君が振り返った


「…もう俺に関わるな」


えっ…

掴んでた手を思わず離した



嵐君はそのまま足音をさせながら進むけど

私はそのまま動けなくなった



何で好きなんて言っちゃったんだろう…


言うんじゃなかった


拒絶されたし…どうしたらいい?


明日から話も出来なくなるのかな…


後悔ばかりが頭をよぎる