「いつも笑ってればいいのに」

嵐君って切れ長で大きめの目
鼻筋が通ってて顔は断然カッコいい


「可笑しくもねーのに笑えないだろ」


「そうじゃなくて愛想よくすれば?」


「興味ねーな」


また冷たい視線

言っちゃいけなかったのかな…


「そっか」


それ以上詮索しても
しつこく言ってもいけないと思って
私は言うのを止めた


いつも嵐君には心の壁を感じる









昼休みになると嵐君と明君はいなくなるから

彩が嵐君の机に来て

一緒にお弁当を食べる



「愛梨のお弁当はいつも美味しそうだね」


「そう?何が狙い?」

彩がいつもを強調する時は何か狙いがある時


「そのだし巻きと唐揚げ交換しよ?」


「いいよ」



彩は返事すると同時に箸を伸ばして

だし巻きを食べた



「ん~美味しい」


毎日、蒼兄の分と2つ作ってれば慣れてくる

夕飯はママが作ってくれている時もあれば
私か蒼兄が作る事もある



パパは料理がいまいちで

前に作ってくれてた炒飯は激マズだった

正直…2度と食べたくないぐらい
有り得なかったなぁ