蒼兄の携帯が鳴って外に出て行ってしまった
「ってかさ、永岡君とか城田君とか堅くね?
明と嵐で良いよ、なっ嵐?」
城田君は興味なさそうに頷いた
「じゃあ、私も愛梨で良いよ」
「オッケ、愛梨ちゃんよろしくね」
「うん」
こんなに仲良くなれるとは思わなかったなぁ
「おまえは俺らが噂どおり族だったらどうすんだよ?」
嵐君が冷たい目をまた向けてきた
「暴走族は正直怖いよ
でも、2人は怖くないし友達だよ
大事なのは中身」
「おまえは蒼登さんと同じ事言うんだな」
「そりゃ兄妹だもんな」
ケラケラと明君が笑ってる
まぁ蒼兄の受け売りが大きいもん
でも、私もそうだと思ってるよ
実際は結局のところ暴走族かわかんないけど
どうでもいい
…まぁ暴走族は怖いけど
2人は怖くない
たぶん…ううん
絶対悪くない人だと思うもん
蒼兄が戻ってきたから
一度帰って蒼兄は出かけて行った

